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萬画櫻
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ある印象

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鉄のひびき(2)

横山光輝先生(以下敬称略)の鉄人28号と同じような、手塚治虫大先生(以下敬称略)の大型ロボットマンガで、デザインといい、特に印象深いのは魔人ガロン(冒険王・1959年~)だが、私には鉄人28号における操縦器が、ピックという幼児に置き替わっただけのような気がその当時はした。つまりピックがガロンの体内にいる時は、ガロンは正常に動作するのだが、ピックが体内に収まっていないと暴走するという訳である。
だが、もっと深く詮索すると、「ロボットは使う者により、善にもなれば悪にもなる」のだとしても、鉄人の場合の正太郎君は、名が示すように、疑いなく正しい人として描かれているが、ピックは異星人が運んできたとはいえ、甘えん坊の幼児で、普通の子供(いや泣き虫のいじめられっ子)として描かれていることが違う。つまり子供ゆえ力はなく、間違うこともあり得るかも、という不安定な設定となっていると思う。このピックが兄として一番信頼し甘えているのが、ケン一君という少年であるから話はまた複雑になる。その複雑さがストーリーとして面白いのだが、明らかに鉄人とは違った面である。要するにことは単純ではなく複雑なのです。操縦器は人間(宇宙人?)の心ということになるのではないか…???。
思うに手塚治虫の描くロボットは、単なる機械そのものではなく、このように特別の性格を付与されたロボットが多いと思う。
それは「無機質の物体も命をもっているのでは?」「存在する世界そのものがすべてが生きているのでは?」という作者のメッセージと取れないこともないと思う。
「論理の飛躍」と言われるかも知れないが、そうであると仮定するとこれはもう哲学、神道、仏教の世界観に近いようにも思われてくる。後年の作「火の鳥」のテーマ「永遠の命」や、釈迦を描いた「ブッダ」も少しばかり納得がいくのである。

しかしこの魔人ガロンのキャラクターを最初見たときは度肝を抜かれた。美術の石膏デッサン用の彫像「面取り用大顔面」など見たことの無い自分は、マンガの先生はどこからこういう想像もできないものを思いつくのだろうと恐れ入ったものである。そこで感激したガロンのキャラを藁半紙に何回も写し取って、色鉛筆で着色し楽しませてもらった記憶がある。
その後学校の美術部で石膏デッサンを描くときに、「大顔面」にお目通りし「あっガロンだ!」と謎が解けた気がした。(つづく)


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